下西照美 4th page

◎終活 2026年9月20日

財産に不動産が多い方の遺言書作成の注意点

「うちは土地と家ばかり。これ、どう分ければいいの?」 ご相談でいちばん多いのが、この悩みです。 財産の大半が自宅とアパート。預金は数百万円。子どもは2人いるけれど、片方は遠方に住んでいる。あるいは、障害のある子がいて、その子に家を残したい——。 不動産が多い方の遺言書は、預金中心の方とは注意点がまったく違います。理由はひとつ。不動産は、ハサミで切って分けられないからです。 順に見ていきましょう。 1 最大の落とし穴は「分けたくても分けられない」 最初に結論です。不動産が多い方の遺言書は、「誰に渡すか」を決める前に「払えるお金があるか」を確認してください。……

◎終活 2026年9月20日

おひとり様の終活、遺言書がないとどうなる?

「私が死んだあと、この家と預金はどうなるんだろう」 ふと、夜中に不安になることはありませんか。 配偶者に先立たれた。子供はいない。兄弟ももう亡くなった。付き合いがあるのは、隣に住む方と、週2回来てくれるヘルパーさんだけ——。 「まあ、そのうち誰かが何とかしてくれるだろう」 残念ですが、それは起きません。放っておくと、あなたの財産は国のものになります。しかも、面倒な手続きをどなたかに背負わせたうえで。 順を追って見ていきましょう。 1 遺言書がないと、財産は最後に国へ行く まず全体の流れを押さえてください。財産は次の順番で処理されます。 遺……

◎終活 2026年9月20日

遺留分とは?遺言書作成で必ず押さえる注意点

「せっかく遺言書を書いても、遺留分があるから意味がないんでしょう?」 相談の場で、本当によく聞かれます。テレビや週刊誌で「遺留分」という言葉だけを知って、不安になってしまう方が多いのです。 でも、結論から申し上げます。遺留分は、正しく理解すれば「遺言書を邪魔するもの」ではなく「設計に組み込むもの」です。 しかも、ご家族の構成によっては、遺留分をまったく気にしなくてよいケースもあります。 順番に見ていきましょう。 1 遺留分とは?——「最低限の取り分」 遺留分とは、一定の相続人について、亡くなった方の財産から法律上取得することが保障されている最低限の取り分……

◎終活 2026年9月19日

相続人が多い家庭こそ遺言書が必要な理由を解説

「うちは兄弟が多いけれど、みんな仲がいいから大丈夫」 「財産と言っても家一軒くらい。揉めようがないでしょう」 そう思っていらっしゃる方、多いです。 でも、相続の現場で本当に困るのは「揉めるかどうか」ではありません。手続きが前に進まないことなんです。そして、相続人の人数が増えるほど、この「進まない」リスクは跳ね上がります。 なぜそうなるのか。順番に見ていきましょう。 1 すべての手続きは「全員の合意」から始まる 結論。遺言書がなければ、相続人が一人でも欠けた話し合いは無効です。 遺産分割協議とは、亡くなった方の財産を誰がどう受け取るかを、相続人全員……

◎終活 2026年9月19日

法務局の自筆証書遺言書保管制度をわかりやすく説明

「遺言書を書いてはみたけれど、この紙、どこにしまっておけばいいの?」 「タンスに入れておいて、見つけてもらえなかったらどうしよう」 「誰かに勝手に書き換えられたら…」 遺言書を自分で書いた方が、次にぶつかるのがこの壁です。 実は法務省も、まったく同じ問題意識を持っていました。自筆の遺言書は手軽で自由度が高い。でも、発見されない、改ざんされる、というトラブルが指摘されてきた。そこで2020年7月から始まったのが「自筆証書遺言書保管制度」です。 順番に見ていきましょう。 1 そもそも、どんな制度? 結論。法務局が、あなたの遺言書を預かって守ってくれる制度です……

◎終活 2026年9月19日

自筆証書遺言と公正証書遺言、どちらを選ぶ?

「遺言書は書いたほうがいい、とは聞くけれど…」 「自分で書けばタダなんでしょう? わざわざ公証役場に行く必要あるの?」 終活のご相談で、必ずと言っていいほど出てくる質問です。 結論を先に申し上げます。どちらが優れているかではなく、「あなたの家族構成で選ぶ」のが正解です。とくに、お子さんがいないご夫婦、障害のあるお子さんを支えている親御さん、ご家族に行方不明の方や未成年者がいる方。この3つに当てはまるなら、選び方が変わってきます。 順番に見ていきましょう。 1 まず、2つの遺言書の正体を知る 要点はひとつ。違いは「誰が書くか」ではなく、「誰が正しさを担保す……

◎終活 2026年9月18日

自分に子供がいない…生前にできる「相続の備え」は?

「私が先に亡くなったら、この家は妻のものになるでしょう?」 「子供がいないから、財産は全部夫のものよね?」 ご夫婦でそうお話しになっている方、実はとても多いです。 でも、ここで申し上げなければなりません。それは、たいていの場合違います。 子供のいないご夫婦の相続には、独特の「落とし穴」があります。しかも、備えておけば大半は防げるものばかり。順番に見ていきましょう。 1 まず知っておきたい「誰が相続人になるか」 結論。子供がいない場合、配偶者だけでは相続が完結しません。 法定相続人とは、法律が「この人が財産を受け取る権利がある」と決めている人のことです。 ……

◎終活 2026年9月18日

任意後見人にできること・できないことって?

「もし私が認知症になったら、通帳や印鑑は誰が管理するの?」 「子どもがいないから、施設の契約を誰に頼めばいいのか分からない」 終活の相談で、いちばん多いのがこの不安です。 そこで登場するのが「任意後見(にんいこうけん)」という仕組み。でも、実はここに大きな誤解があります。「任意後見人にお願いすれば、身のまわりのことは全部やってもらえる」と思っている方が、とても多いのです。 結論から言うと、任意後見人にできるのは「お金の管理」と「契約ごと」まで。介護そのものや、手術の同意、亡くなった後の手続きは、担当外です。 順番に見ていきましょう。 1 任意後見人って、そもそも何をする……

◎許認可 2025年12月14日

相続した土地が農地かどうか、まず何を見て判断すればいい?

相続した土地を見て、こんな疑問を抱いていませんか? 「昔は田んぼだったけど、今は雑草だらけ。これって農地なの?」「もう何年も耕作していないのに、農地扱いされるの?」「固定資産税の通知には『畑』って書いてあるけど、本当に農地?」 実は、農地かどうかの判断を間違えると、大変なことになります。農地を勝手に売ったり、家を建てたりすると、法律違反で罰則を受ける可能性があるんです。 でも安心してください。農地かどうかの判断には、明確なチェックポイントがあります。今回は行政書士として、皆さんが自分で判断できる方法を、順を追ってお伝えしていきます。 1 農地とは何か?法律上の定義を知……

◎許認可 2025年7月22日

スムーズに宅建業免許を取得するためのチェックリスト

「宅建業免許って、誰でも取れるの?」 「建設業の免許はあるけど、土地を分譲するには別の許可が必要なの?」 「書類が多くて不安…。スムーズに進めたいけど、どこから手をつければ?」 このようなご相談を、これから不動産業を始めたい方や、すでに土地開発を手掛けている建設業の方からよくいただきます。 実は、宅建業免許の取得には、事前に確認すべきポイントが複数あります。 このブログでは、「スムーズに宅建業免許を取得するためのチェックリスト」として、具体的に確認すべきことを整理しました。 「無駄なく、確実に」免許を取りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。 1 自社の取……